

本田晋一
2025/08/28
こんにちは。大阪で美容師をしている本田晋一と申します。
「髪のダメージがひどく、好きなヘアカラーを楽しめない」
「枝毛や切れ毛が多い」
「そもそもなぜ髪が傷むの?」
など、髪のダメージにお悩みの方もいるのではないでしょうか。
髪は一度傷んでしまうと自然には修復しないため、正しいケアをしなければさらに悪化してしまいます。
そこでこの記事では、髪のダメージの原因とすぐに実践できる改善方法を美容師が詳しくご紹介します。美容のプロの知識を参考に、今日から美しい髪を育てていきましょう。

髪はメデュラ、コルテックス、キューティクルの3層構造で成り立っています。
紫外線や熱、薬剤などの刺激でキューティクルがはがれると、内部のタンパク質や水分が流出し、乾燥・枝毛・切れ毛といったダメージが起こります。
つまり、髪のダメージ=キューティクルと内部成分の損傷なのです。
髪がダメージを受ける原因はさまざまです。「最近パサつきが気になる」「枝毛が増えてきた」という方も、実は日常の習慣や環境が影響しているかもしれません。
ここでは、代表的な髪ダメージの原因をご紹介します。

ヘアカラーやパーマは薬剤の力でキューティクルを開き、髪内部に作用して色や形を変化させます。このときに髪内部の結合にもダメージを与えるので、髪の密度や強度が弱まります。さらに、キューティクルが開くことでタンパク質や水分が流出しやすくなり、乾燥・ゴワつき・枝毛の原因に。
特にブリーチはダメージが大きく、髪内部の構造を大きく変えてしまうため、ケアを怠ると切れ毛のリスクも高まります。
毎日のドライヤーやコテ、ストレートアイロンもダメージの原因です。髪の主成分であるタンパク質は熱に弱く、180℃以上の高温をくり返すと変性して硬くパサついた髪になります。
特に濡れた髪はデリケートな状態なので、髪が湿った状態で高温のアイロンを直接当てると大きなダメージを受けます。

紫外線は肌だけでなく髪にも大きな影響を与えます。長時間紫外線を浴びると、キューティクルがはがれやすくなり、乾燥や枝毛、カラーの色落ちなどの原因に。
夏場は海やプールなどダメージを受けやすい環境がプラスされるので、特に注意が必要です。
空気の乾燥や冷暖房の影響も髪のダメージにつながります。乾燥した環境では髪内部の水分が失われ、パサつき・広がり・静電気が起こりやすくなります。

髪同士の摩擦にも注意が必要です。乾いた髪に無理やりブラシを通したり、濡れた髪をタオルでゴシゴシ拭いたりすると、キューティクルがはがれて枝毛・切れ毛の原因になります。
さらに、就寝中に枕や布団と髪がこすれることでも摩擦ダメージは発生します。
シャンプーは毎日使うものだからこそ、合わないアイテムを使い続けるとダメージの蓄積につながります。洗浄力が強すぎるシャンプーは必要な皮脂や水分まで落としてしまい、乾燥やパサつきを招きます。
また、カラーリングした髪に洗浄力の強いシャンプーを使うと色落ちも早まり、余計に髪が傷んで見えることも。
毎日しっかりケアしているつもりでも、実はやり方が間違っていて髪を傷めてしまっていることがあります。たとえば、シャンプーのしすぎやトリートメントのつけすぎは、多くの方がついやってしまいがちです。
誤ったヘアケアは、髪の水分や油分のバランスを崩し、乾燥・フケ・ダメージの悪化につながります。
▼正しいヘアケアの順番はこちらもチェック!

髪のダメージを改善・予防するためには、毎日のホームケアが欠かせません。小さな習慣を見直すだけでも、髪のまとまりやツヤ感に大きな違いが出ます。
ここでは、今日からできるホームケアのポイントを詳しくご紹介します。
毎日使うものだからこそ、シャンプー選びはとても重要です。シャンプーを変えるだけで髪質は大きく変わります。
市販のシャンプーは洗浄力が強いものが多いので、できれば頭皮と髪にやさしいサロンシャンプーの使用がおすすめです。
洗うときはゴシゴシこすらず、頭皮をマッサージするようにやさしく泡で包み込むのがポイントです。

DeepLayer シャンプー EXTRA GLOSSYは、パサつきや広がりが気になる髪におすすめのシャンプーです。補修成分と保湿成分をバランスよく配合し、髪内部のダメージをケアしながら、キューティクルをなめらかに整えてくれます。
使うたびにツヤが増し、サロン帰りのようなうるおいとまとまり感を実感できます。
お風呂上がりの髪を長時間そのままにしたり、自然乾燥させたりすると、ダメージや色落ちが進行します。お風呂上がりはできるだけ早くドライヤーでしっかり髪を乾かしましょう。
お風呂上がりの髪にオイルやミルクタイプの洗い流さないトリートメントをつけると、ドライヤーの熱や摩擦から髪を守ってくれます。
朝のスタイリングや日中の乾燥が気になるときに使うのも効果的です。

ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。オイルが苦手な方にもおすすめです。

ヘアアイロンやコテの使いすぎ、高温での使用はキューティクルを傷つけダメージの原因に。設定温度は160℃前後にし、使いすぎないように気をつけましょう。
あわせて以下のポイントも意識して使うことをおすすめします。
また、ドライヤーも髪に近づけすぎると熱によるダメージの可能性が高まるので、髪から20~30cmほど離して使いましょう。
おすすめアイテム:ロレッタエメ グロスキープスプレー

ロレッタエメ グロスキープスプレーはアイロン前後に使えるグロススプレー。髪全体にスプレーすると、熱や紫外線によるダメージから守り、いい香りのツヤツヤ髪に。固まらず自然にまとまるのもポイントです。
無理に引っ張るブラッシングは切れ毛や摩擦ダメージの原因に。毛先から少しずつほぐすようにとかし、根元から一気に引っ張らないのがコツです。
目の粗いコームや天然素材のブラシを使うと髪にやさしくケアできます。
外出時には髪用に日焼け止めスプレーや帽子、日傘を活用しましょう。紫外線は一年中降り注いでいるので、夏だけでなく通年対策がおすすめです。
▼髪の紫外線対策はこちらもチェック!
寝ている間の髪の摩擦を防ぐには、寝具にもこだわると◎。シルク素材の枕カバーやナイトキャップを使うことで摩擦を軽減し、寝ぐせや切れ毛の予防につながります。
髪の美しさは体の内側からも作られます。
これらを意識することで、髪のハリやツヤを内側からサポートできます。
▼特にダメージがひどい方はこちらもチェック!

自宅でのケアとあわせて、美容院でプロのアドバイスを受けながら専門的な施術を取り入れることで、より効果的にダメージを予防・改善できます。
ヘアカラーやパーマは、おしゃれを楽しむためには欠かせない施術ですが、頻度が多すぎるとどうしても髪への負担が大きくなります。ダメージが気になるときは、カラーリングの回数を少し減らしたり、根元のリタッチだけにとどめたりと対策するのがおすすめです。
特にブリーチやパーマはダメージが大きいため、傷んだ髪には控えたほうが安心です。まずはカットやトリートメントですこやかな髪を育てることを優先しましょう。
髪の状態は一人ひとり異なるので、担当の美容師さんと相談し、髪の状態に合った施術内容やタイミングを決めてください。
美容院ならではの集中ケアとしておすすめなのが、サロントリートメントです。髪の内部まで栄養成分を補給し、外側のキューティクルをコーティングすることで、自宅ケアでは実感しにくい指通りのなめらかさやツヤが長持ちします。
特に、カラーやパーマの直後は髪がアルカリ性に傾いてダメージが進行しやすい状態です。サロントリートメントで髪を弱酸性に戻すことで、色持ちやパーマのカール感もきれいにキープできます。
▼サロントリートメントが気になった方はこちらもチェック!

集中ケアにおすすめのDeepLayer H。サロントリートメントとあわせて使うと、うるおいのあるサラサラ髪が長く続きます。
髪のダメージをそのままにしておくと、枝毛や切れ毛が広がり、まとまりにくくなってしまいます。2〜3か月に一度は美容院に通い、毛先のカットやメンテナンスをすることで、全体のコンディションを整えることができます。
さらに、美容師さんに髪の状態をチェックしてもらうと、自分では気づきにくい初期のダメージサインも早めにケアできるので安心です。
▼美容院に行く頻度の目安はこちらもチェック!

ダメージを受けた髪は自然にはもとに戻りません。しかしダメージの原因を理解し、正しいホームケアと美容院でのケアを組み合わせれば、少しずつ改善していきます。
毎日使うアイテムや習慣などを見直すことが、髪のダメージ予防につながります。今日から少しずつ意識して、自分の髪に合ったケアを続けていきましょう。
▼髪のダメージが気になる方はこちらもチェック!

カラトリ
本田晋一

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