田母神 佳祐
2025/04/22
吉祥寺の美容室Aboveの田母神(たぼがみ)です。
ピンクの次に入れるカラーに悩む……。
ピンクを消してきれいにカラーチェンジする方法はある?
ピンクから髪色を変えたいけれど、きれいに色が出るか不安で挑戦できないとお悩みではないですか?
ピンクから理想的なカラーチェンジを叶えるには、今の自分の髪色に合ったカラーや施術方法を選ぶことが重要です。
この記事では、ピンクからのカラーチェンジにおすすめの髪色について現役美容師が解説します。
きれいな髪色を手に入れたい方は、ぜひ参考にしてくださいね!
引用:カラパレ
ピンクからカラーチェンジを行う際は、ピンクと相性の良いカラーを選ぶのがポイントです。
おすすめは以下の3色です。
どれもピンクの色味が残っていてもなじみやすく、きれいな発色が期待できます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
できるだけ髪に負担をかけたくない場合は、ピンクと同じ暖色系であるオレンジ系のカラーを選ぶのがおすすめです。
ブリーチなしでもきれいに発色しやすいため、カラーチェンジが比較的簡単にできます。
色落ちの過程でもオレンジベージュやブラウン寄りに変化しやすく、長くきれいな髪色が楽しめます。
ただしピンク色の濃さによっては、濁って発色してしまう場合も。
元の色味が濃い場合は、美容師に相談してみると良いでしょう。
ピンクから寒色系にカラーチェンジしたい場合は、紫系の色味を選ぶと良いでしょう。
通常、暖色から寒色系の色味に変える場合、髪の毛に赤やオレンジの色素が残っていると色味が濁ってしまうため、ブリーチできれいに抜く必要があります。
しかし、紫は青の中に赤を足した色味。
ピンクの赤みを活かしつつ、クールなニュアンスをプラスできますよ。
透明感やツヤ感が出やすいカラーですが、ピンク色と混じったくすみカラーを楽しむのもおすすめです。
ピンクから落ち着いた印象にカラーチェンジしたいなら、ベージュ・ブラウン系もおすすめです。
赤みのあるピンクとベージュ・ブラウンは相性の良い色。
元のピンク色を活かすことで、柔らかいピンクベージュやローズブラウンに仕上がります。
また、自然なツヤ感や大人っぽさも演出できるので、ナチュラルにトーンダウンしたい方にぴったり。
色落ち後もやさしいベージュ系になりやすく、長くきれいな色味を楽しめますよ。
引用:カラパレ
青色をはじめとした以下のような寒色系の色味は、ピンクからのカラーチェンジにはあまり向いていません。
寒色系の色味がおすすめできない理由について、詳しく見ていきましょう。
寒色系の色味をきれいに発色させるには、髪に残る暖色系の色素を取り除いておく必要があります。
一般的にはブリーチで髪色を抜くことが多く、ピンク色の濃さによっては複数回繰り返す必要があるケースも。
もちろん、髪への負担は大きくなり、ダメージが進んでしまう可能性もあります。
そのため、髪が傷むことを避けたい方や、すでに髪のダメージがひどいという方は、寒色系へのカラーチェンジを避けた方が良いでしょう。
ピンクの色素が髪に残っている状態で寒色系のカラーを入れると、色同士が混ざり合ってしまい、くすんだような濁った発色になることがあります。
特にグレー系やブルー系などの透明感が求められるカラーは、本来の色味が出にくくなることも。
また、ピンクの濃さによっては、仕上がりにムラが出たり、希望通りのカラーにならない可能性もあるため注意が必要です。
きれいに発色させるためにブリーチが必要となる場合が多いので、美容師に相談しながら、髪の状態に合わせてカラーを選ぶと良いでしょう。
ピンク色からきれいにカラーチェンジする方法は、以下の3つです。
それぞれが持つメリット・デメリットを確認したうえで、自分の髪に合った方法を選びましょう。
髪にピンクの色素がしっかり残っている場合は、ブリーチで赤みを取り除きます。
特に寒色系のような透明感のあるカラーにチェンジしたいときには、ブリーチでベースを整えることが重要。
しっかりと色が抜けるので、次に入れる色がきれいに発色する点がメリットです。
デメリットとしては、ピンク色の濃さによっては複数回ブリーチを繰り返す必要があること。
髪へのダメージは避けられないため、施術後は自宅でヘアケアを行い、必要に応じて美容師に相談しましょう。
ピンクと反対の色である「緑」を補色として使うことで、ピンクの赤みをやわらげる方法もあります。
緑色はピンクを打ち消してくれる効果があるため、くすみ感のある落ち着いたカラーにチェンジしたいときにおすすめです。
注意点として、ピンクの残り具合や緑の入れ方によっては仕上がりがくすみすぎたり濁ったりする可能性があります。
あくまでも「赤みをやわらげる」ための方法なので、元の髪色や髪の状態をふまえて、美容師に相談するのが安心ですよ。
ブリーチに抵抗がある場合は、カラーリムーバー(脱染剤)で色素だけを落とす方法もあります。
カラーリムーバーは髪の明るさはほぼ変えずに、人工的な染料のみを取り除くことができるため、髪の負担を抑えながら色味をリセットできます。
ただし、場合によっては完全にピンクを取りきれないことも。
ピンク色がしっかりと残っている方は、元の髪色を活かしたカラーを選ぶ、補色を使ってもらうなどすると、よりきれいにカラーチェンジできるでしょう。
ここでは、実際にピンクからカラーチェンジした施術例をご紹介します。
≪Before≫
引用:b-ex journal内
いつもピンク色系カラーをオーダーされるお客様。
オレンジ色を少し足したいとのことでした。
≪After≫
引用:b-ex journal内
ブリーチなしで、オレンジ色をプラス。
暖色どうしで色の相性も良く、全体的にやわらかな印象に仕上がりました。
≪Before≫
数回ブリーチを重ねたうえに、濃いめのピンクを入れた状態です。
≪After≫
ピンクの部分は栄養をしっかり補ったうえで、ダメージを軽減する特殊なブリーチを施しました。
20分放置すると、しっかりとピンクは消え、赤みの一切ないアッシュグレーに。
透明感もばっちりです!
ただし、やはり髪へのダメージは避けられません。
もしオーダーする場合は、美容師に相談のうえ、髪の状態に合わせて施術方法を提案してもらうと良いでしょう。
ピンクからカラーチェンジする場合、希望の色によってはブリーチをする必要があります。
ご紹介したように、オレンジ系や紫系、ベージュ・ブラウン系であれば比較的カラーチェンジしやすいですが、元の髪色の濃さや明るさによっては色ムラが生じる場合も。
ピンクから髪色を変えるなら、まずは美容師へ相談するのがおすすめです。
あなたの髪に合った施術で、理想のカラーチェンジを叶えましょう!
Above ~ the beauty island 吉祥寺店
田母神 佳祐