

本田晋一
2025/08/26
髪を染めた後にヒリヒリとした痛みがあるときの対処法は?
髪を染めるときに痛みがあるのは普通?
髪を染めた後の痛みは我慢していいの?
みなさま、こんにちは。
大阪のカラトリで美容師をしている本田です。
髪を染めた後に痛みがあり、不安に思っていませんか?
あるいは、対処法が分からないからといって放置している方もいるかもしれませんね。
結論から言うと、髪を染めた後に痛みが続いたり悪化したりする場合は、すぐに皮膚科を受診するのがおすすめです。
カラー剤によるアレルギーの可能性もあるため、痛みは我慢してはいけません!
施術中であっても、必ず美容師に伝えるようにしましょう。
この記事では、髪を染める際に痛みが出たときの対処法や、ヘアカラーを避けたほうが良いかどうかの目安、痛みを防ぐ予防策について現役美容師が分かりやすく解説します。
安心してヘアカラーを楽しみたい方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

髪を染めて頭皮がヒリヒリ痛いときの主な対処法は、以下の3つです。
以下で順番に解説します。
髪を染めている最中に頭皮の痛みを感じたら、我慢せず美容師に伝えて、すぐに洗い流してもらいましょう。
刺激の原因であるカラー剤をそのままにしておくと、痛みが強まることも。
また、帰宅してから痛みが出た場合も同様に、まずは頭皮に残ったカラー剤を洗い流します。
頭皮を擦らないように注意しながら、ぬるま湯でよく洗い流しましょう。
カラー剤を洗い流したあとは、冷たいタオルや保冷剤などを使って頭皮を冷やしてください。
炎症による痛みを一時的に緩和できる場合があります。
ただしあくまで応急処置のため、痛みやかゆみが治まらない場合は、皮膚科の受診をおすすめします。
髪を染めた後の痛みを放置すると、腫れや発疹などの皮膚症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
人によっては、めまいや動悸、血圧低下などの重症なアレルギー反応を引き起こす恐れもあります。
(※)このような症状が出る前に、ヒリヒリとした痛みが続いて気になる場合は、皮膚科を早めに受診しましょう。
※参考……「政府広報オンライン|ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意!アレルギーが突然発症することも。」

髪を染めて頭皮に痛みを感じた場合はすぐにヘアカラーを中止し、必要に応じて医師に相談してください。
特に以下のような症状が出た場合は注意が必要です。
それぞれ詳しく解説していきます。
髪を染めた後に出た痛みが2〜3日経っても続く場合は、同じカラー剤を使うのを次回から避けるようにしましょう。
アレルギー反応が原因である可能性があります。
どうしても染める必要がある場合は皮膚科を受診のうえ、比較的低刺激なノンジアミンのカラー剤やヘアマニキュアの使用を検討するのがおすすめです。
髪を染めたときにカラー剤が触れた部分(頭皮や耳のまわりなど)に赤みや発疹が出た場合も、ヘアカラーを避けましょう。
我慢して繰り返すと、症状が悪化する恐れがあります。
頭皮や顔まわりに違和感や痛みを感じた場合は、施術中であってもすぐ美容師に相談しましょう。
髪を染めている途中に焼けるような強い痛みや熱さを感じた場合は、アレルギー症状が強く出ている可能性が高いです。
(※)すぐにヘアカラーを中止して、カラー剤を洗い流してください。
その後、顔の腫れや頭皮のかぶれなどの症状が現れたときにはもちろん、目に見える症状が現れない場合でも皮膚科を受診しておくと安心ですよ。
※参考……「政府広報オンライン|ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意!アレルギーが突然発症することも。」

髪を染めるときに感じるヒリヒリとした痛みは、個人差はあるものの、カラー剤を洗い流せば数時間で落ち着くケースが多いです。
しかし、染めた後から痛みが出て2~3日続く場合はアレルギー反応が疑われます。
たとえ痛みが軽かったとしても、我慢したり症状を放置したりしないようにしましょう。

髪を染めると頭皮が痛くなる主な原因は次の3つです。
以下で詳しく解説しますので、自分に当てはまる原因をチェックしてみましょう!
多くのヘアカラーに含まれるジアミン系の染料は、発色を良くする一方で、アレルギー反応を引き起こす原因になることがあります。(※)
これまでにヘアカラーしたときに症状が出た経験がなくても、アレルギーは突然発症するケースもあるので注意が必要です。
頭皮に違和感や痛みを感じたら、我慢せず医療機関を受診してくださいね。
※参考……「政府広報オンライン|ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意!アレルギーが突然発症することも。」
生理中や不規則な生活などでホルモンバランスが乱れると、 肌のバリア機能が低下し、カラー剤による刺激を受けやすくなります。
いつもと体調が違うと感じたら、美容院の予約を変更したり、低刺激のカラー剤で施術してもらえないか相談してみると良いでしょう。
頭皮が乾燥していると、ヘアカラー剤でヒリヒリ感が出やすくなる場合があります。
これは頭皮のバリア機能が低下し、カラー剤の刺激を受けやすくなるためです。
予防するためには、普段から頭皮にも保湿ケアを取り入れることが大切です。
頭皮の油分を過剰に洗い流してしまわないように、洗浄力がマイルドなシャンプーを使うのも効果的ですよ。
▼頭皮の乾燥におすすめのシャンプーは以下の記事で紹介しています。

ここからは、髪を染めるときの痛みを防ぐ方法を5つご紹介します。
以下で順番に解説していきますね。
髪を染めたときに痛みが出るのを防ぐためには、カラー剤が直接頭皮につかないようにするのも有効です。
カラー剤を地肌から数ミリ空けて塗る「ゼロテク」という施術方法であれば、頭皮への負担を最小限に抑えられます。
また、ハイライトのような頭皮にカラー剤を直接つけないデザインカラーを選ぶのも、痛みやヒリつきのリスクを少なくするのに有効です。
希望するスタイルも含めて、施術方法について美容師に相談してみてくださいね。
▼ゼロテクカラーについて詳しく知りたい方は、以下の記事もチェック!
▼ハイライトについて詳しく知りたい方は、以下の記事もチェック!
髪を染めるときの痛みを避けるには、頭皮用の保護ジェルやスプレーを使う方法もあります。頭皮を薄いオイルの膜で保護し、カラー剤の刺激から頭皮を守ってくれます。
多くの美容院で準備しているので、心配な方は対応してもらえるかどうかを担当の美容師に相談してみましょう。
カラー剤によるアレルギーが疑われる場合は、皮膚科に相談したうえで、低刺激のカラー剤を使うのも選択肢のひとつです。
美容院の予約時に「頭皮への刺激を避けたい」と伝えておけば、ジアミンを含まないノンジアミンカラーやヘナ、ヘアマニキュアなどから、希望する色味やスタイルに合ったカラー剤を提案してくれるはずです。
また、美容院によっては施術前にパッチテストを実施するケースもあります。
結果が出るまでには48時間かかる(※)ので、希望する場合は余裕をもって相談し、自分に合った方法を選びましょう。
※参考……「政府広報オンライン|ヘアカラーによる「かぶれ」に要注意!アレルギーが突然発症することも。」
▼ヘアマニキュアについて知りたい方は、あわせて以下の記事も確認してみてください!
睡眠不足のときや生理中など、体調がよくないときに髪を染めるのは避けましょう。
アレルギー症状や炎症による痛みを感じやすくなっている可能性があります。
美容院を予約しているのであれば、体調がすぐれないときは無理せずメニュー変更やキャンセルをしてください。
体調が整ってから改めてヘアカラーを楽しむようにしましょう。
髪を染めるときの痛みを避けたい方は、前日のシャンプーを控えておくのがおすすめです。
洗浄力の強いシャンプーを使っている場合、頭皮を保護する油分も洗い流してしまい、カラー剤がしみやすくなることがあります。
気になる場合は、髪をブラッシングしてからぬるま湯で頭皮を優しくマッサージするように洗い流すと良いでしょう。
シャンプーをしなくても、これだけで十分に汚れを落とせますよ。

髪を染めてヒリヒリとした痛みが続いたり悪化したりする場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
放置すると炎症やアレルギーからくる症状が悪化する可能性があるので我慢せず対処することが大切です。
どうしても髪を染める必要がある際は、皮膚科を受診したうえで美容師に相談しましょう。
美容院では頭皮にカラー剤がつくのを最小限に抑える施術や保護剤の使用、ノンジアミンカラーなど、頭皮への負担が少ない選択肢も増えています。
自分の体質や頭皮の状態を把握し、美容師と相談しながら安心してカラーを楽しんでくださいね。

カラトリ
本田晋一

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カラトリ
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