浦松俊宣
2025/05/23
こんにちは。ヘアカラー大好き美容師、心斎橋 releaseの浦松です。
ヘアカラーでよく聞くマットとアッシュ。どちらも赤みを抑えたくすみ系カラーとして人気の髪色ですが、「違いがよくわからない」「どっちが自分に合うの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、マットとアッシュそれぞれの特徴や似合うタイプの違いを美容師がわかりやすく解説。さらに、ミックスカラーや自分に合う髪色の選び方もご紹介します。
マットやアッシュが気になる方はぜひ参考にしてください。
まずはマットカラーの髪色の特徴を詳しくご紹介します。
マットカラーは、緑がかった寒色系の髪色です。緑は赤の補色にあたるため、赤みを打ち消す効果があります。
補色とは図のような色相環で反対に位置する色のことを指し、補色同士を混ぜると打ち消しあう性質があります。そのため、マットカラーは日本人の髪に多い赤みをしっかり抑え、こなれ感のある雰囲気を演出できます。
髪に透明感を与えながらも、派手すぎずナチュラルな仕上がりが人気。やわらかく軽やかな雰囲気に見せたいときにぴったりのカラーです。
マットカラーは以下のような方に特におすすめです。
マットカラーは髪の赤みが気になる方に特におすすめの髪色です。グリーンの色味が赤を打ち消してくれるので、やわらかいニュアンスに仕上がります。
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マットカラーは、グリーン系の寒色でありながらも黄みも含んでいるので、イエベ肌と相性がよいカラーです。イエベの方がマットカラーにすると、顔色が明るく見えヘルシーな印象に。
ブルベの方がマットカラーにしたい場合は、アッシュやグレーなど青みのあるカラーをミックスすると、浮きにくく自然に仕上がります。
マットカラーは全体的にやわらかくくすんだ色味になるため、派手になりすぎず上品でナチュラルな印象に仕上がります。
シンプルで大人っぽい雰囲気にしたい方にぴったりで、カジュアルファッションからオフィススタイルまで幅広くマッチします。
マットカラーは明るさや色味によってさまざまなバリエーションを楽しめるのも魅力です。ここでは人気のマットカラーを3種類ご紹介します。
マットにブラウンをプラスした落ち着きのあるカラー。くすみすぎないナチュラルな仕上がりで上品な髪色に。
引用元:カラパレ
やわらかくやさしい印象にしたい方におすすめなマットベージュ。自然な明るさで、肌なじみがよいのが特徴です。
引用元:カラパレ
グレーとベージュを混ぜ合わせたグレージュに、マットが加わることでこなれ感のある雰囲気に。透明感とくすみ感が絶妙なバランスです。
続いてアッシュカラーの髪色の特徴も見ていきましょう。
アッシュカラーは青みがかった寒色系のカラー。くすみ感のある色味が髪の赤みや黄みを抑え、落ち着いた印象に仕上がります。
明るめでも派手すぎず、やわらかく透けるような質感を演出できるため、クールで洗練された雰囲気を出したい方にぴったりの髪色です。
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アッシュカラーは以下のような方に特におすすめです。
ヘアカラーが色落ちすると、髪が黄色っぽくなったり、もとの髪色と合わさってオレンジっぽく見えたりすることがあります。アッシュカラーは、黄色の補色である青を含んでいるので、髪の黄みやオレンジみをしっかり抑える効果があります。
色落ち後も黄みや赤みが目立ちにくく、透明感のある美しい髪色を長く楽しめるのが魅力です。
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アッシュカラーは青みを含んだ寒色系のカラーなので、パーソナルカラーがブルーベースの方に特に似合いやすいとされています。ブルベの方がアッシュカラーを選ぶと、顔まわりが明るく見え、上品で洗練された印象に仕上がります。
イエローベースの方がアッシュ系に挑戦したい場合は、アッシュブラウンやアッシュベージュなど、黄みを含むカラーを混ぜると肌になじみやすく、自然な仕上がりになります。
アッシュカラーは髪全体に絶妙なくすみ感を与え、こなれ感のある雰囲気に仕上がります。そのため、上品で洗練された大人っぽさを演出したい方におすすめです。
主張しすぎないスタイリッシュなカラーなので、オフィスシーンやフォーマルな場でも違和感なくなじみます。
アッシュカラーは他のカラーをミックスしてもなじみやすく、幅広いバリエーションを楽しめます。ここでは人気のアッシュカラーを3つご紹介します。
グレーをプラスしてくすみ感が強調されたアッシュグレー。赤みのないこなれ感たっぷりのおしゃれな髪色です。
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引用元:カラパレ
ブラウンをミックスすると大人っぽく上品な仕上がりに。カジュアルからフォーマルまでどんなシーンにも幅広くマッチする万能カラーです。
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引用元:カラパレ
やわらかく軽やかな雰囲気を演出できるアッシュベージュ。クールすぎず親しみやすい印象に仕上がります。
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マットとアッシュの違いをまとめると以下のとおりです。
マットは赤みを打ち消すグリーン系、アッシュは黄みやオレンジみを抑えるブルー系のカラーです。他のカラーをミックスしてニュアンスを変えることもできるので、好みやなりたいイメージにあわせて美容師さんと相談しながら選びましょう。
どちらのカラーにしようか迷ったら、マットとアッシュをミックスした「マットアッシュ」という選択肢もあります。それぞれの魅力を持ち合わせたマットアッシュは、赤みや黄みを抑えながら、透明感のあるやわらかな質感に仕上がります。
マットの持つ落ち着いた雰囲気と、アッシュの洗練された印象が合わさることで、上品で大人っぽい雰囲気を演出できます。派手になりすぎず、オフィススタイルにも取り入れやすいのが魅力です。
幅広いパーソナルカラーの方になじみやすく、年齢や性別を問わず楽しめるのも◎。
ここでは、マットやアッシュで理想の仕上がりに近づけるために気をつけたいポイントをご紹介します。
美容院でオーダーする前に、「どんな雰囲気になりたいか」を明確にしておくことが大切です。
たとえば、
といったように、自分のなりたいイメージを具体的に思い描いておきましょう。
理想の仕上がりに近い画像やイメージ写真を用意しておくと、美容師さんとのイメージ共有もスムーズになります。
同じカラー剤を使っても、髪質やもとの髪色によって仕上がりは大きく異なります。
たとえば、もとの髪に黄みが強く出ている場合、アッシュ系のカラーを入れても思いどおりの色にならず、緑っぽく仕上がってしまうことがあります。つまり、美容院の施術でアッシュ系に仕上げたいとき、必ずしもアッシュのカラー剤をそのまま使用するとは限らないのです。
また、髪のダメージ具合や過去のカラー履歴も、仕上がりに大きく影響する重要なポイントです。「自分の髪ではどんな色味が出やすいか」を知っておくと、カラー選びの失敗を防ぎやすくなります。
「赤みが出やすい」「色落ちするとオレンジっぽくなる」などのお悩みがある場合は、カウンセリング時に美容師さんにしっかり伝えましょう。
どんなにイメージを固めても、プロの視点からのアドバイスを受けることが一番の成功への近道です。
美容師さんは、一人ひとりの髪質やメイク、ファッション、ライフスタイルなどを考慮して、最適な色味やトーンを提案してくれます。特に、マットやアッシュなどの寒色系カラーは調合によって仕上がりが繊細に変わるため、プロによる調整がクオリティを大きく左右します。
気になることや不安なことは遠慮せずに相談し、理想の髪色を一緒に作り上げていきましょう。
マットとアッシュは、どちらも人気の寒色系カラーですが、色味のベースや印象が微妙に異なります。
それぞれのカラーの特徴や選び方を知っておくと、ヘアカラーがもっと楽しくなりますよ。美容師さんと相談しながら、あなたにぴったりの髪色を見つけてみてくださいね。
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浦松俊宣