高雄篤史
2025/06/13
こんにちは。埼玉浦和の一軒家のプライベートサロンMAISONの高雄です!
「しっかりセットしたのに、時間が経つと前髪が割れてしまう」
「生えぐせがあって前髪がきれいにスタイリングできない」
など、割れる前髪にお悩みではありませんか?
この記事では、割れた前髪を直す方法から前髪が割れないためのスタイリング、ケア方法まで美容師が詳しく解説します。
コツを押さえれば誰でも簡単に割れにくいきれいな前髪を作れるので、ぜひ参考にしてください。
まずはなぜ前髪がぱっくり割れてしまうのか、原因から解説します。前髪が割れるおもな原因は以下のとおりです。
前髪が割れるほとんどの原因は、生えぐせやつむじの位置によるものです。
前髪の根元がもともと特定の方向に流れるように生えている場合や、前髪の位置につむじがある場合は、自然と前髪が割れてしまうことがあります。
湿度が高い季節や汗をかきやすい夏場は、前髪がおでこに貼りついて割れやすくなります。湿気や汗によって髪が水分を含むと、スタイリングが崩れやすくなるため注意が必要です。
▼湿気で髪がうねる方はこちらもチェック!
猫っ毛やくせ毛など髪にうねりがある人は、湿気や汗の影響を受けやすく、前髪が浮いたり割れたりしやすくなります。髪質によっては、朝しっかりセットしても時間とともに崩れてしまうことも。
シャンプー後にドライヤーを使わず自然乾燥で髪を乾かすと、前髪の根元が特定の方向にくせづき、割れやすくなる原因に。自然乾燥はダメージにもつながるので、必ずドライヤーで根元からしっかり乾かしましょう。
寝ている間に前髪が押しつぶされたり、枕との摩擦でクセがついてしまうと、翌朝前髪が割れてしまうことがあります。特に前髪が短いほど、寝ぐせの影響を受けやすくなるため注意が必要です。
朝起きて前髪がぱっくり割れてしまっているときの直し方と、きれいにスタイリングする方法を7ステップで解説します。
割れたままの前髪にいくらアイロンを通しても、時間が経つとくせが戻ってしまいます。まずは前髪の根元からしっかり水で濡らし、くせを伸ばすことが大切です。
指の腹で前髪の根元を軽くこすりながら、くせをほぐすようにして濡らしましょう。
濡らした前髪を根元からコームでとかします。このとき、コームを左右に小刻みに動かしながら上から下へ向かってとかすと、根元のくせがしっかり伸びやすくなります。
上から下に向かってドライヤーを当てながら、前髪を乾かします。乾くタイミングで髪の形が決まるので、形を整えながらすばやく乾かすことが大切です。
まずは全体的に軽く乾かし、仕上げに割れている部分をくせと逆の方向に軽く引っぱりながら風を当てるのがポイントです。これで自然な流れにリセットできます。
髪の毛は熱を加えると変形し、冷えるときに形が固定される性質があります。くせを直したあとは冷風を上から下に向かって当て、前髪の形を固定しましょう。
次に、ストレートアイロンで前髪を軽く内巻きに整えます。根元から毛先までさっと通し、自然な丸みをつけましょう。
温度は120〜140℃程度の低温で、長く当てすぎないのがポイント。前髪は特に熱が伝わりやすいので、手早く仕上げるのがコツです。
仕上げに少量のバームやオイルを手に伸ばし、指先で毛束をつまむようになじませます。中間〜毛先だけにつけるようにし、べたつかないように注意してください。
ロレッタエメ スタイリングオイルは毛先までパサつかない、しっとりタイプのスタイリングオイル。髪をツヤのベールでコーティングし、スタイルを持続させます。べたつかないので手に残ったオイルはそのまま肌になじませて使えます。
湿気が多い日や前髪が割れやすい人は、最後にスプレーで仕上げましょう。
前髪から20〜30cmほど離して、キープ用のスプレーを軽く1〜2プッシュします。その後コームで整えると、ナチュラルな質感のまましっかりキープできます。
ロレッタエメ ロックホールドスプレーはつくったスタイルを瞬間ホールドする仕上げ用スプレー。耐湿処方で雨の日でも一日中スタイルが崩れません。
おでこがテカりやすい方や、暑い日や湿気の多い季節におすすめなのがベビーパウダー。
前髪が触れるおでこ部分に軽くはたいておくと、汗や皮脂を吸収してくれ、前髪が貼りつきにくくなります。そのため、前髪の割れやべたつき防止に効果的です。
使うときはティッシュや油取り紙でおでこの皮脂を軽く押さえてから、ベビーパウダーを薄くつけるのがポイント。つけすぎると白浮きするので、ブラシやパフで自然になじませましょう。
▼髪のべたつきが気になる方はこちらもチェック!
外出先で鏡を見たときに、前髪が割れていると気づいて焦ることもありますよね。ドライヤーやヘアアイロンが使えない状況でも、応急処置で自然に整える方法があります。
ここでは、外出中でもできる前髪の直し方をご紹介します。
トイレなどで手を軽く水で濡らし、前髪の根元を湿らせましょう。根元のくせを一度リセットすることで、割れた前髪を整えやすくなります。
髪全体を濡らすと乾きにくくなるため、根元だけ少し湿らせるのがポイントです。
濡らした前髪の根元を、指の腹を使ってジグザグに動かしながら手ぐしで整えます。割れたラインをぼかし、自然な毛流れに近づけることができます。
ハンドクリームやリップクリームを指先に少量つけ、毛先に軽くなじませるだけでもまとまり感が出ます。前髪の浮きやパサつきも落ち着かせることができ、ナチュラルに見せられますよ。
ただし、この方法はあくまでも応急処置なので、完璧にきれいに整えることは難しいかもしれません。大事な予定があるときはあらかじめ携帯用のヘアアイロンやコーム、スプレーなどを持ち歩き、外出先でも前髪を直せるように準備しておくことをおすすめします。
うまく直せないときや時間がないときは、キャップやニット帽などをかぶってカバーするのもおすすめです。思い切って前髪をサイドに流してピンで留めるアレンジに変えてしまうのも◎。
前髪が割れるのを防ぐには、日頃のヘアケア習慣も大切なポイントです。根本的な髪のコンディションを整えることで、前髪のくせやうねりを防げます。
以下のポイントを意識して、毎日のケアを見直してみましょう。
髪質に合わないシャンプーや、洗浄力が強すぎるシャンプーを使い続けていると、髪のうねりやくせが強くなり、前髪が割れやすくなる原因に。
一般的な市販シャンプーは洗浄力が強めのものが多いため、髪と頭皮にやさしいアミノ酸系やサロンシャンプーの使用がおすすめです。
ダメージや乾燥が進むと、髪のうねりや広がりが目立ちやすくなります。お風呂上がりには洗い流さないトリートメントでしっかり保湿しましょう。
前髪にはつけすぎるとべたついて見えるため、毛先や中間になじませた後、手に残った量を軽く前髪に付ける程度で十分です。
ロレッタ エメ ナイトトリートメントは寝ている間にじっくり浸透する美容液成分配合のトリートメント。うねりや広がりを抑え、翌朝までしっとりまとまります。オイルが苦手な方にもおすすめです。
▼ヘアミルクの使い方はこちらもチェック!
自然乾燥は髪がパサついたり寝ぐせがついたりして、前髪が割れやすくなる原因に。お風呂上がりはできるだけ早くドライヤーで根元からしっかり乾かすことが大切です。
前髪を乾かすときは上から下に向かって風を当て、左右に振りながら整えるように乾かすと、くせがつきにくくなります。寝る前にしっかり前髪の割れをなくしておくことが、翌朝のスタイリングを楽にするポイントです。
前髪がぱっくり割れてしまう悩みを根本的に解消したい場合は、美容院での施術を検討するのもおすすめです。生えぐせや髪質に応じて、前髪が割れにくくなるような施術を提案してくれるはず。
ここでは、前髪割れの対策として美容院でできるおもな施術をご紹介します。
美容院での前髪カットは、生えぐせや割れやすい部分を考慮してデザインすることが可能です。毎回同じところで前髪が割れてしまう方は、カット前のカウンセリングでしっかり悩みを伝えましょう。
美容師さんが生えぐせや毛流れ、ボリュームなどのバランスを見ながら、割れにくいようカットしてくれるので、仕上がりが安定しやすくなります。生えぐせが強い方は前髪を薄くすると割れやすいため、少し重ためにするのがおすすめです。
前髪の生えぐせが強く、毎朝のスタイリングが大変な場合は、ストレートパーマや縮毛矯正を部分的にかける方法もあります。薬剤の力でうねりや浮きを抑えることで、前髪が割れにくくなり、朝のセットが楽になります。
ただし、
といったデメリットもあります。信頼できる美容師さんと相談して、髪の状態に合った施術を選びましょう。
生えぐせそのものを完全に直すことはできませんが、サロントリートメントで髪のうねりや広がりを抑え、まとまりやすくすることは可能です。
特に乾燥やダメージで髪がパサついている方は、トリートメントで髪にうるおいを与えるだけでも、前髪のおさまりがよくなることがあります。
▼サロントリートメントが気になった方はこちらもチェック!
顔の印象を大きく左右する前髪。ぱっくり割れてしまう原因を正しく理解し、自分に合ったケアやスタイリングを行えば、一日中きれいな前髪をキープすることができます。
朝のセットや外出先での応急処置、美容院での対策まで、ぜひ今回ご紹介した方法を参考にして、ベストな前髪を手に入れてくださいね。
Maison
高雄篤史