菅原英章
2025/04/29
こんにちは!多摩センターで美容師をしている菅原英章です。
美容院や自宅でヘアカラーをしたとき、カラー剤が肌についてしまった経験はありませんか?
特に生え際や耳のまわりなどはカラー剤がつきやすく、色がしつこく残ってしまうことも。そのままにしておくと、色素沈着や肌荒れの原因になりかねません。
そこで今回は、カラー剤が皮膚についてしまったときの落とし方と、つかないための予防法を詳しく解説します。
カラー剤が皮膚についたときは、できるだけ早く拭き取って落とすことが大切です。服に汚れが付着したときと同じように、時間の経過とともに乾いて落ちにくくなります。
特に、白髪染めは濃い染料で作られているため、皮膚に色が残りやすい傾向があります。すぐに湿らせたティッシュやコットンでやさしく拭き取りましょう。
セルフカラーをする場合はすぐに拭き取れるように、ティッシュやコットンを近くに用意しておきましょう。すぐに拭き取ればほとんどの場合はきれいに落ちるので安心してください。
ティッシュやコットンで拭き取っても色が残ってしまった場合や、美容院から帰宅後に汚れに気づいたときのカラー剤の落とし方をご紹介します。
石けんを泡立て、カラー剤がついた肌をやさしくこすり、ぬるま湯で洗い流します。落ちにくい場合は、2~3回くり返すと徐々に色が薄くなります。
爪まわりや指の間に色がついてしまったときは、爪ブラシを使って洗うと効果的です。
普段メイクを落とすときに使うクレンジングオイルは、カラー剤を落とすのにも効果的です。
クレンジングオイルをやさしくなじませると、色が浮き上がってきます。汚れが浮いてきたら湿らせたティッシュやコットンで拭き取るか、ぬるま湯でしっかり洗い流しましょう。
手軽に落としたいときは、メイク落としシートでも◎。
石けんやクレンジングオイルでも落ちない場合は、カラー剤専用のリムーバーを使うと効果的です。美容院に用意されていることも多く、白髪染めや濃いヘアカラーも落とせます。
生え際や指先などについたカラー剤を落とすときの注意点をご紹介します。正しい落とし方でないと、肌トラブルを引き起こすことになりかねないので、十分に気をつけてください。
カラー剤を落とすときには肌を強くこすらず、やさしく洗うようにしましょう。ゴシゴシこすって落とそうとすると、摩擦で肌を傷めてしまうことがあります。
うっすら色が残っている程度なら、毎日のシャンプーや入浴で自然に落ちることが多いでしょう。
必要以上に石けんやクレンジングオイルでくり返し洗うと、皮膚のバリア機能が低下して乾燥やヒリつきの原因になります。洗いすぎには気をつけてください。
肌についたカラー剤を落とす際に、漂白剤や洗剤、除光液など肌用ではないアイテムは使わないでください。肌への刺激が強く、赤みやかぶれの原因になるだけでなく、目や耳などの粘膜に入ると非常に危険です。
カラー剤を落とした後は肌が乾燥しやすくなっています。ぬるま湯でしっかり洗い流して清潔なタオルで水気を拭いたら、低刺激の化粧水やクリーム、ワセリンなどでしっかり保湿しましょう。
カラー剤がついて焦ってしまう前に、あらかじめ対策をしておくと安心です。ここではカラー剤が皮膚につかないための予防法をご紹介します。
ヘアカラーの前に生え際や耳まわりに専用の保護クリームを塗っておくと、カラー剤がついても簡単に落とせます。カラー剤がしみにくくなる効果もあります。
セルフカラーをする場合はワセリンや油性クリームでもOKです。
市販のヘアカラー剤に付属している手袋は必ず着用しましょう。手が直接染まらないだけでなく、爪や指の保護にもなります。
イヤーキャップやラップ、タオルなどで耳、首まわりを保護するのもおすすめです。
セルフカラーは手軽ですが、どうしても生え際や耳、うなじなどにカラー剤がつきやすくなってしまいます。塗布量や場所を適切にコントロールしにくいため、皮膚への付着を完全に防ぐのは難しいでしょう。
美容院ならプロの技術で丁寧に塗布するので、カラー剤が皮膚につきにくく、ムラなくきれいに染まります。また、万が一カラー剤が皮膚についた場合も、専用リムーバーやアフターケアですぐに対応できるので安心です。
できるだけ肌を汚さずにきれいに染めたい方やトラブルが心配な方は、セルフカラーよりも美容院でのカラーリングを選ぶことをおすすめします。
「スロウカラー(THROW)」はアッシュやマットなど寒色系の発色にこだわったプロ向けヘアカラー剤。
キューティクルケア成分や髪にうるおいを与える植物成分を配合し、ダメージを最小限に抑えながら、思いどおりの髪色にできます。
▼スロウカラー(THROW)取扱サロン検索
https://www.b-ex.inc/throw/search
最後に、皮膚についたカラー剤の落とし方についてよくある疑問にお答えします。
時間が経っているとやや落ちにくいかもしれません。ただし、クレンジングオイルやカラーリムーバーで適切に落とせばほとんど目立たなくなり、数日で自然に薄くなるでしょう。
インターネットやSNSでは、カラー剤を落とす方法として歯磨き粉や重曹を使う方法が紹介されていることもあります。ただし、歯磨き粉や重曹は肌に直接塗ることを想定されていないので、トラブルを避けるためにも使用は控えましょう。
美容師も施術中に十分気をつけてはいますが、どうしても見落としてしまうことがあります。もし気になるときは気にせずに素直に伝えてください。すぐに適切に対処してくれるはずです。
帰宅後に色の付着が気になった場合も、美容院に連絡すれば対応してくれるケースが多いでしょう。
カラー剤が肌についてしまったときは、焦らずやさしく対処することが大切です。ゴシゴシこすったり、強い洗浄剤を使ったりすると、かえって肌トラブルを引き起こしてしまうこともあります。落とすときは肌を守ることを意識しながら、やさしくケアしていきましょう。
また、カラー剤がつかないように予防する工夫もとても重要。セルフカラーをするときは染める前の準備をしっかり整え、肌への付着を最小限に抑えるのがポイントです。
敏感肌の方や仕上がりにこだわりたい方は、ぜひ美容院でプロに任せてくださいね。正しい知識と丁寧なケアで、自分らしいヘアカラーを楽しみましょう!
ART RUSH Rebs
菅原英章